おばあちゃん#2

忘れたくないので書き留めておく

 

高校2年生の2月、おばあちゃんが亡くなった。

 

いつも通り部活を始め、アップを終えたごろ顧問の先生が私を呼んだ。

おばあちゃんが危篤だと連絡が来た。

 

私は今日か、本当に今日なのか、とそんなはずないと思いながらすぐに向かった。

この様子を後日友人から、なんで笑ってたのと言われたことが印象に残っている。

自分でもわからない。

 

施設の個人部屋に向かうとそこには泣き喚くおばさんとその家族、おじさん、自分の家族、その真ん中のベットに寝ているおばあちゃん

 

私はあまり状況をわかっていなく、おいでと声をかける母に従っていた。

 

もう誰が声をかけてもうんとも、すんともいわず、ただ見守っていたそうだ。

 

手を握り、元気なおばちゃんの面影はないその姿を受け入れられないまま、そっと抱きしめて、声をかけた。

 

来てくれたのねと声が返ってきた。

俺がわかる?と会話を続けようとしたが、その後は返答はなく、会社の旅行に出ていた父親が帰ってきた。

 

そこから見守ることしかできず、家に帰され、寝て目が覚めると、おばあちゃんは亡くなっていた。